アリタキ植物図鑑 5.ヒッコリー [植物園]
ヒッコリー
クルミ科カリア属の木で、主に北米東部が原産です。カリア属というと馴染みが薄いですが、ペカンナッツのペカン属と同じです。原産地では栽培が盛んで、品種も多いようです。
英名のShagbark treeは、この”毛羽だった幹”から来ています。材が緻密で曲げ衝撃に強いことから、工具やゴルフクラブ・野球のバット、スキー板などスポーツ用品に使用されてきたそうです。
4月末頃 葉が芽吹いてきます。
5月初旬 花は雄花と雌花 別々に付きます。雄花序の少し上に付いているのが雌花です。
花粉を出し切った頃に雄花序は落ちてきます。
雄花に比べて雌花はみつけにくいです。落ちてこないので、近くで観察もできないのが残念です。
付近には落ちた種子から自然に出た実生がたくさん見られます。
6月 落ちてきた未熟な果実です。それぞれ縦と横に切ったところです。
7月 よく見るとあちこちの枝に果実がなっています。
9月頃 外果皮ごと落下します。外果皮は4つの筋に沿って裂け、中から核果が出てきます。
核果の中はオニグルミと似ています。但し小さくて硬く、割るのは至難の技です。原産地ではリス、熊や鳥などが食べているようですが、アリタキではこれを食料にしている動物はいるのでしょうか。
11月 木は美しい黄色に染まります。
葉はこの形で落ちてきます。5複葉であることが改めてわかります。
2017-05-18 10:41
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