今週のアリタキ植物園 4月8日 [植物園]
一斉に花が咲きだしました。
キブシ
オオシマザクラ
イロハモミジ 若葉の柔らかい緑に赤い花が似合います。
ヤクシマオナガカエデ イロハモミジの花とは形が違い、雄雌も別です。
アメリカヒイラギ シナヒイラギなど他のモチノキ科のヒイラギも開花しています。
トチュウ 一緒に芽吹いてきた葉と見間違えそうですが、雄しべだけの花が付いています。
シナサワグルミ この花も目立ちませんが、地面にこんな毛虫のようなものが落ちていたら、見上げてください。
カナダツガ 針葉樹の花もお見逃しなく。他にイヌガヤもよく観察できます。
オヒョウ この間咲いていた花がもう果実になっています。
ヒトリシズカ
ノウルシ
他に、ヤマザクラ、アオキ、テンダイウヤクなども咲いています。
今週のアリタキ植物園 4月1日 [植物園]
わさわさと育った葉の中からニリンソウの花が顔を出し始めました。今年は花畑をより拡張しています。ムラサキケマンやシャガ、シロバナアケビも開花しました。ムベは花芽をつけています。
ニリンソウ
ウラシマソウ
ハラン
タチツボスミレ
コクサギ
今週のアリタキ植物園 3月25日 [植物園]
今週もいくつもの開花が確認できました。高木で分かりにくいものもあります。望遠で見たり、地面に落ちている花を観察してみてください。
サラサモクレン
シダレカツラ(雄花)
ハナノキ(雄花)
ニワトコ
セキショウ
ヤブニンジン
アリタキ植物図鑑 3.フッキソウ [植物園]
フッキソウ なんと草ではなく、木なのだそうです。手近の野草図鑑を開くと、載っていますが「常緑亜低木」と記載されていました。
3月末頃 他の春の花々に先駆けて開花します。地味な花ですが、街中でもカバープランツとしてよく見かけます。
開花前 雄花のつぼみがたくさん付いています。基部に雌花がいくつかあり、花柱が2つに開いてきています。
雄花にも雌花にも花弁はありません。一つの雄花は4つの雄しべを持ち、それがたくさん集まると花らしくなります。
同じツゲ科のサルココッカと作りが似ています。
雄しべは役目を果たすと、散っていき、下部の雌花だけが残ります。花柱が随分と長く反り返りました。
因みに、花が散った後のサルココッカはこんなふうです(4月)。
6月頃 雌花が果実へと成長していきます。
早くも翌年の花芽も作り出します。
1月 真っ白な果実になりました。
サルココッカと色は違いますが、似ています。
今週のアリタキ植物園 3月18日 [植物園]
野草が次々に咲き始めています。スノーフレークの他、 ムラサキケマン、キランソウなどぽつぽつと開花しているのをみつけてください。
ハクモクレン
ホソバテンジクメギ
イヌガヤ 雄花です。これから出る花粉の量は半端ないです。
バイモ 残念ですが、去年同様花芽が齧られてあまり咲いていません。犯人は鳥か虫か未だ未確認です。
イモカタバミ
今週のアリタキ植物園 3月12日 [植物園]
花々が冬の終わりを告げています。
サンシュユ
コブシ ハクモクレンは、次週咲き並んでいそうです。
サクラの一種 園内にあるサクラの中で最初に咲き出し、色の濃い花を付けます。未だ名前が不明です。どなたかお分かりになる方いらっしゃいませんか。E57の樹木です。
オヒョウ 見上げてください。枝にたくさん丸いものが付いています。
スノーフレーク
フッキソウ
ショカッサイ
カテンソウ とっても地味な小さな花ですが、咲いた姿はとってもユニーク
3月20日は無料開園日です。
アリタキ植物園 2.モクレイシ [植物園]
モクレイシ
九州南部、沖縄や関東地方の一部の間にはあるのに、その間の近畿中国地方などにはないという変わった分布をしているそうです。
2月中旬~3月初旬 花期は比較的長いです。
つぼみです。面白い配列をしています。
雄雌別株です。園内にあるのはいずれも雌株。雌花は子房が大きく、小さいおしべは奥の方にわずかに見えているだけ。
一方、反対に雄花(園内では見られません)は子房は小さく黄色いおしべがぐっと突き出て目立ちます。
10月 以前に受粉をした時、見事に結実しました。
1月初旬頃 やがて二つにぱっくりと皮が開いて、真っ赤な種(仮種皮)が現れます。
常緑樹です。あまり葉脈がくっきりしない葉です。
自生地の北限とされる神奈川県の高麗山を歩いてみました。雄雌合わせて5,6本発見しましたが、いずれも日当たりのよい場所にあり、ご覧のような低木でした。アリタキ植物園の木はかなり大きく育っているようです。
今週のアリタキ植物園 2月26日 [植物園]
まだまだ気候は冬ですが、植物たちを見ると春が伝わってきます。来週は、サンシュユ、コブシ、バイモの開花が見られそうです。
クリスマスローズ
フクジュソウ いわゆる”スプリングエフェメラル”の代表的な花です。早春のまだ樹木が発芽する前、光をたくさん浴びてさっと花を咲かせて儚く消えて行くという・・。
他の野草に、ニリンソウやムラサキケマンもあります。こちらは只今葉が育っているところ。登場はもう少し先です。
フラサバソウ いつの間に緑のじゅうたんができ、花も付いていました。このじゅうたんも他の草が育って来る頃、いつの間にか消えているのです。
オオイヌノフグリ 外来種でも、すっかり親しまれる存在になっています。以下も野原で春一番に目に付く野草です。
ヒメオドリコソウ
ハコベ
今週のアリタキ植物園 2月19日 [植物園]
意外に幾種類もの花が見られます。サルココッカの香りも漂っています。近いうちにサンシュユの開花も見られそうです。しかし、何といっても当分主役はツバキです。様々な品種が開花してきています。
秋咲卜伴
鹿児島
三浦乙女
紅侘助
鋸葉椿
ウグイスカグラ 本格的に咲くのはもう少し後ですが、まだ寒い時期から開花します。
今週のアリタキ植物園 2月12日 [植物園]
梅の花です。寒くても春の気分になります。早春に咲く野草の葉も地面から伸びてきました。
ウメ 園内唯一の梅の木です。気を付けて探さないと見逃しますよ。
サルココッカ 香りも嗅いでください。
モクレイシ
ツバキキンカクチャワンタケ 花が咲いているツバキの樹の下で、落ち葉を掻き分けると、小さなこんなキノコが現れます。
一つ抜いてみました。根元の黒いのはツバキの花弁?!
すっかり果実が見当たらなくなったこの頃、鳥たちはどこから餌を得ているのでしょう。
コゲラ 盛んに枝を突いて中に潜んでいる虫をほじくり出しているようです。
シジュウカラ 枝から降りてきて落ち葉の中を探っていました。
ツグミ 落ち葉の下にはどんな御馳走があるのでしょう。こちらも地面で餌探しです。時々こうして起き上がって周囲を伺っています。
ナギ この時期に見られる数少ない果実の一つです。これにはあまり鳥たちが手を付けていないようですが。